小さい時の絵本の思い出、みなさんもお持ちではありませんか?
私の場合は、両親が買ってくれた100冊ほどの絵本セットが、絵本との出会いのきっかけとなりました。一度に読むのではなく、今日はこれだけと、選ばせてもらっていたのも楽しい思い出です。ほとんどが翻訳絵本だったので、アフリカやインドのおはなし、イギリス、アメリカまで様々でした。
絵本には、出版された国の文化や空気がぎゅっと詰まっていて、眺めているだけでも、そこに行ったような、知っているような気分にさせてくれます。実際に世界に目を向けてみると、日本ではまだ知られていない、おもしろそうな絵本がたくさんあることに気付きます。
あの国の言葉を学びたい! 大好きなこの絵本のオリジナルを読みたい! そのようなニーズにちょっとでも貢献できたら、うれしい限りです。書店名は、大好きな絵本の一つ、バーバラ・クーニーの『ルピナスさん』から拝借しました。時間はかかっても、少しずつ絵本の輪が広がっていきますように。小さな書店ですが、みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
2012年5月
ルピナス ブックス
店主 村松美香
出版社、洋書専門店勤務を経て、ウェブショップを開店。
絵本の他に好きなのは、ラテンアメリカ文学とネコとF1。